青は、不思議な色だと思った

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彼に教えてもらった映画
ANA+OTTO」を観た。
フリオ・メデムという監督によるスペイン映画らしい。

 

映画はあまり観てこなかったので、
手法がどうとかそういう専門的な見方はできないのだけど、
すごく冷たくも美しい映画だと思えたので
今自分の中にあるものを使って、感想を。
この映画を観た後で、この映画がわたしの中に残していったものはなんだろう。

 

 

 この映画を一言で言い表すなら 

 

一言で言い表すなら、  
青、

 

青い映画だと思った。
映像はずっとひんやりと澄んだ青をまとっていた
おそらくこの映画を観た多くの人がそう感じるだろう。 

  

紙ヒコーキ、窓、雪、息、白夜、湖。
それらに青いベールをかけたような。
美しい、と思った。

 

 そんな風に、終始「青」を感じた映画ではあったけれど
その青には濃淡があったように思う。

 

始まりは濃く、暗くさえ見える青。
そしてそれは指の隙間からこぼれ落ち始める。


終わりにかけて淡く、薄くて柔らかい布のような青。
それでもなお指の隙間からこぼれ落ちる。

 

 そんな感じ。

 

  

青ってなんだ?

 

そう、これは青に向き合う映画。
少なくともわたしにとってはそうだった。 

 

オットー達は、その手の中の青の深さゆえ、見えず、もがき苦しんだりもした。
こぼれ落ちる青に抗おうともした。

 

青、

 

青?
青って何?
青ってどんな色?

 

青。
一般に、空も青で、海も青で、なぜか水も青。
それに青は、静けさ、冷たさ、孤独さを
表す色でもあるようだ。(ちょろっと調べたところによる)

  

そう思うと青は、世界そのものを満たしているし、
誰もが必要としていて、誰もが持ってるものではあるのかな。

 

え、青すごい・・!
不思議な色だなぁ〜、と思う。

 

そしてわたしは、
時間の色も青だと思うのだ。

 

というとかっこいいんだけど、
この映画をみて 、初めて
「あ、時間の色って青だったんだ」と思った。

  

映画の話に戻そう

 

個人的にはいい感じに話が盛り上がってきたんだけど、
ちょっと映画の話から離れたから、
青の話ともう一つの話は
またもう少し向き合ってから文章にしよう。

 

この映画を見て感じたことは、

 

”運命は、出会いまでは面倒を見てくれるけれど、
そこから先の面倒は見てくれない。”

 

ということ。
つまり偶然から先は自分次第だということ。

 

アナとオットーの出会いやその後のいくつかのことは、
確かに運命だったのかも知れない。

 

だけどその後のことは
私にはどうも運命や偶然のようには思えなかった。
偶然を装った必然だったのではないか。

  

オットーは母親を失い、自身を責め、苦しみもがいて居た。
だけどオットーはそれを自分で選んだのだ。

 

アナは、「オットーは母親より私を選んだ」と言って居たけれど、
アナの結末を見たとき、
オットーに選ばれたのは、それだけじゃなかったね、と思った。
(そしてそんな風に感じる自分が嫌だった。)

 

あのラストの後、オットーはどのように感じたのだろうか。
だけどオットーは、それを自分で選んだのだ。 

 

もちろん、アナや母親
彼女たちの結果も過程も彼女たちが選んだものなんだけど。
オットーの選択ありきの彼女たちの選択だったのだと思う。

 

”人生は、いつだって選ぶ側にいなければならない。
それには力と聡明さが必要だが、選ばれる側でいてはならない”  

 

と最近出会ったおじいちゃんに言われた言葉を思い出した。

 

 この映画を見てよかった

 

と、 稚拙な文章だけど、自分なりに文章にしてみた。
この映画を見てよかった。
教えてくれた彼よありがとう。 

 

私にとって、時間の色が青色だったことを知れたことがすごく大きい。

 

人はみんな、青を抱えて生まれるのだろう。

深い青。

生まれた瞬間に失いはじめ、止めることができないけれど。

青の深さゆえ間違い、時に失った青を思い、

そうやって生きているんだね。