Middle Of Nowhere.

何も持たずここにいる。
感情もね。どこに置いてきたんだろう?
焼け野原のような、忘れ去られていた廃墟のような
そんな場所に立っている。

 

※すごく暗い自分が来ています、She is coming。
だけどこれも私だから、しっかり見つめるのが今のテーマ。
読み返す時の私よ、嫌になって消さないようご注意を(笑)
今のお前がいるのは、今の私がもがき苦しんだからなのだよ。 

 


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ある意味楽だった。
「死」から遠く離れた「生」にいるつもりだった。
だけど「死」から遠く離れた場所こそが「死」だったのだと知った。

 

今でもイメージの話で、リアルではわからないんだけど、
知った、ところに立った今、何もない自分がいた。
そして、向き合うしか選択肢がないところに来てしまった。
というよりどうやら私は向き合うことを望んでいるらしい。

 

 物事には、綺麗な部分と汚い部分があるんだと思う。
当たり前じゃん、と笑うかもしれないけど
現時点の私にはそれが本当にわからない。

 

世の中に溢れる物事の1つ1つが、
世界からすくったコップ1杯の液体だったとしたら、
そのコップの底には少なからず汚い感情や不条理が沈んでいるだろう。
ほとんどが淀んで居る場合だって少なく無いと思う。
私はその上澄みだけを薄く薄くすくい、
何重にも重ねたフィルターを通したあとの綺麗な液を、
顕微鏡を使うようにして見て来た。

  

そして言っていた。
「この世界は美しい」

 

自分に対してもそうやって生きてきたように思う。
思う、というのは認識すらしていなかったからだ。

  

もはや無意識。
気持ち悪さを感じる類の綺麗さ。
奇妙だったと思う。
わかりやすく、伝わりやすい。
事実、みな口を揃えて言った。

 

ヤサシイ、アタタカイ、アカルイ、ツヨイ・・・
 恐ろしいほど、みな同じだった。

 

(おそらく)心から湧いて出たものが
頭、体内を通って体の一部から放出される時には
いつの間にか全て淡く優しい色が塗られている。
それを見るものは口を揃える、
「淡くて優しいね」当然と言えば当然だ。

 

そうしているうちに自分がわからなくなった。
わからなくなっていたこともわからなかった。

 

悲しみ、怒り、なんてものは出ない。
気づきもしない。湧いて出たのはいつだっけ。
それどころか、悲しみ、怒りさえ
自分で作り出せるようにさえなっていた。
(泣かなければ、と思えば涙を出せた時は驚いた)

 

ハリボテの心は、
発熱するものから遠く離れ、
水中を泳ぐゴミのように
掴もうとするとふわりと逃げた。

 

意識すればするほど、無意識、無関心、
心は揺れない。
それは強いからなどではなく
「無い」から。だから揺れない。

 

今思うと、どこが人間?って笑いたくなる。
私のことを純粋で淀みなく、綺麗で美しいという人がいた。
彼らは、私から温もりを感じ取ってくれていたのだろうか。

 

心から湧くものは、意思とは関係なく、
理屈などなく、ただ湧くものだという。
頭ではわかる。
感覚としてはわからない。

 

私がこれまでの人生で唯一続けて来たことは
心に一枚ずつ丁寧に、
薄いフィルターを重ねていくという作業だった。
重ねたことにも気づかないほど静かに。
それは今、分厚い殻になって、私の心を覆っている。

 

どおりで。
温度も風も匂いも感じない。

 

でも、もしそれが無くなったら?
唯一続けて来た「それ」が無くなったら。

 

私は本当に丸裸で、何も無い。
それどころか、殻の下の私の姿など
もうどれくらい見ていないのだろう

 

ずっと閉じ込めて来たそいつは
外の空気にも触れず
淀んだ空気の中でどのような
汚い姿になっているのだろう。

 

「それが本当のあなたです」と見せられたら
私はどうなってしまうのだろう。

 

いや、あるわ、あったわ、見えたこと。(笑)
かつて、1人だけ、私を汚いという人が居た。
めちゃくちゃに言われたな、汚い、価値がないって。
彼は私がフィルターを重ねようとした時に使った嘘を見つけ
それを私に突きつけて来た。
びっくりした。亀裂が入って一瞬で剥がれ落ち
突然汚い裸の自分が彼の目前に晒された感覚がしたから。
激しく動揺したな。あの時はひとり、恐怖で泣き叫んだよ。
手が、身体が、内臓が全て
汚れに侵され灰色でボロボロしたもので
構成されていたんだと思えて震えた。
その後はその人に触れることもできなかった。
彼はそんな私を見て
くだらない、無駄だと吐き捨てたから、
あの時の私はまた殻に戻ってしまったね。
今でも彼に捉われて居る自分に会う時があるもんな。

 

(でもそこまで油断したのは彼だったからで、
どこかで多分、見て欲しい自分もいたよね。
その勝手な期待がまた、自分の傷を深くした。
全て自分で作り上げ、それも含めて自分がした選択です。笑)

 

それなのに

 

それなのに私は今、
「裸になりたい」と思っている。らしい。
長年かけて作り上げて来た頑丈な殻の奥底から
声にはならずとも微かな振動となって、伝わった響き。
揺れていた。

  

泣きたい?涙は出ない。
ただ少しだけ、何かを感じる。
居る、ことはぼんやり、
ぼんやりとも言えないほど微かに、少し、痛む。